ポーランドの国章






 ポーランドで鷲が象徴として現れるようになったのは12世紀で、コインなどに鷲が彫られているのを確認することができる。1222年にオポーレのカジミェシ公によって初めて、鷲の印がピャスト家の象徴として使われた。それ以降、鷲の紋章は広くポーランドで使われるようになった。王冠をいだいた紋章を初めて使ったのは、ヴィエルコポルスカのプシェミスウ2世で、以来、王冠はポーランド王国の独立と統一の証とされた。1919年に王冠をいだく白鷲が国章として定められた。第二次世界大戦後は、国章の白鷲から王冠がはずされたが、1989年の体制転換に伴い、ふたたび王冠が白鷲の頭上に戻っている。