フォーラム・ポーランド Forum
“POLSKA” 2010年度会議 「連帯」運動とその遺産 Konferencja
2010: Ruch NSZZ „Solidarność” i jego
dziedzictwo ― XXX rocznica
powstania NSZZ „Solidarność” ― |
PROGRAM
日時: 2010年11月20日(土)
10:00-16:00
場所: ポーランド大使館ホール
テーマ: 「連帯」運動とその遺産 Ruch NSZZ „Solidarność” i jego dziedzictwo ― XXX rocznica powstania
NSZZ „Solidarność” ―
主催: フォーラム・ポーランド組織委員会
後援: 駐日ポーランド共和国大使館(大使館住所・地図)
会費(事前振り込み): 2000円 (学生1000円)
懇親会(会場で精算):
4000円 ビヤステーション 恵比寿ガーデンプレイス
会議と並行して、「連帯」関連資料の展示会を行います。
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司会: 重川真紀(フォーラム・ポーランド事務局) |
10:00-10:10 |
挨拶 ミロスワフ・ザサダ駐日ポーランド共和国臨時代理大使 |
10:10-10:20 |
開会の辞 田口雅弘(岡山大学教授) |
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10:20-11:10 |
武井摩利氏(旧ポーランド資料センター) 「『連帯』運動概史と日本における支援活動 ポーランド資料センターを中心に」 |
11:10-12:00 |
伊東孝之氏(早稲田大学教授) 「第三の民主化の波の中のポーランド『連帯』運動」 |
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12:00-13:00 |
写真撮影 昼食 |
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13:00-13:50 |
梅田芳穂氏 (元「連帯」マゾフシェ地区国際局次長) 「『連帯』結成30 周年 『連帯』運動は世界にどのような影響を与えたか」 |
13:50-14:40 |
山崎博康氏(共同通信論説委員、法政大学、東京情報大学非常勤講師) 「『連帯』 未完の革命」 |
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14:40-15:00 |
ティータイム |
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15:00-15:50 |
パネル・ディスカッション モデレーター 田口雅弘(岡山大学教授) パネラー 伊東孝之氏、梅田芳穂氏、山崎博康氏 |
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15:50-16:00 |
おわりに 関口時正(東京外国語大学教授、フォーラム・ポーランド代表) |
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17:00-19:00 |
懇親会 |
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この会議は、NPOフォーラム・ポーランド組織委員会個人賛助会員、および以下の法人賛助会員の温かいご支援を受けています。
在大阪ポーランド名誉総領事館
(株)三立化成株式会社 http://www.sanritsu-che.co.jp/ 三立化成は、電子部品、電子材料の専門商社としてポーランドを含め国際的に活動。液晶、半導体、プリント配線板等を中心に、装置から部材までをトータルに提供しています。
相愛大学音楽研究所 http://www.soai.ac.jp/univ/laboratory_m.html 相愛大学音楽研究所は、研究活動、レクチャーコンサート、公開講座等を実施し、『相愛大学音楽研究所
音楽研究』を刊行しています。
梅田芳穂氏の招聘にあたっては、(株)ディスコより多大なご支援をいただいています。
(株)ディスコ http://www.disc.co.jp/index.shtml ディスコは高等教育機関への入学から、卒業までのキャリア教育、組織の人材募集活動のスタートからゴールまでを、全方向から支援し、人と組織の価値向上に貢献するサービスを提供しています。
撮影: 四元明日香
VI KONFERENCJA FORUM
„POLSKA” (2010)
Temat Roku: Ruch NSZZ „Solidarność” i jego dziedzictwo
― XXX rocznica powstania
NSZZ „Solidarność” ―
20 listopada 2010 r.
(sob.)
Ambasada Rzeczypospolitej
Polskiej w Tokio, Sala wielofunkcyjna
Program:
10:00-10:10 |
Powitanie: Pan Mirosław Zasada Chargé d’Affaires ad interim, Ambasada
RP w Tokio |
10:10-10:20 |
Otwarcie konferencji: Pan Masahiro TAGUCHI
(Profesor, Okayama University) |
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10:20-11:10 |
Pani Mari TAKEI(b. pracownik Centrum Materiałów Polskich) |
11:10-12:00 |
Pan Takayuki ITO (Profesor, Waseda University) Ruch „Solidarność” w trzeciej fali demokratyzacji |
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12:00-13:00 |
Przerwa obiadowa |
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13:00-13:50 |
Pan Yoshiho UMEDA(b. zastępca szefa biura zagranicznego NSZZ „S” Reg. Mazowsze) |
13:50-14:40 |
Pan Hiroyasu YAMAZAKI (Komentator Agencji Kyodo, Wykładowca Hosei University
i Tokyo University of Information Sciences) |
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14:40-15:00 |
Przerwa na kawę |
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15:00-15:50 |
Dyskusja panelowa Moderator: Pan Masahiro TAGUCHI Paneliści: Pan Takayuki ITO, Pan Yoshiho UMEDA,
Pan Hiroyasu YAMAZAKI |
15:50-16:00 |
Zakończenie konferencji: Pan Tokimasa SEKIGUCHI, (Profesor, Tokyo University of Foreign Studies, Przewodniczący Forum Polska) |
講演者紹介
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講演 武井摩利氏(たけい まり) 旧ポーランド資料センター 「『連帯』運動概史と日本における支援活動 ポーランド資料センターを中心に」 翻訳家。東京大学教養学部卒業。1981〜91年、ポーランド資料センター運営編集委員としてポーランド語や英語の文献各種を翻訳。1982年〜90年、マヤコフスキー学院ポーランド語講読クラス講師。1997〜2001年、青年海外協力隊訓練研修センターにてポーランド語講師。ポーランド関係の主な翻訳書として、『諸君の大統領 われらの首相』(大村書店、1990、共編訳)、A・ミフニク『民主主義の天使』 (同文舘、1995、共編訳)、R・カプシチンスキ『帝国』(新潮社、1994、第U部1〜5および7, 8章)、同 『黒檀』(河出書房新社、2010、共訳)などがある。 独立自治労組「連帯」誕生から30年、ポーランド民主化から21年。「連帯」を知らない世代が増え、その名を聞いた覚えがある人々でも、よく覚えていない人が大半であろう。それゆえ、この運動の歴史をざっとおさらいして、フォーラム参加者に以後の報告者の発表をよりよく理解していただく助けとしたい。あわせて、1980年代に日本で『ポーランド月報』を発行して「連帯」の活動やその思想を伝えた「ポーランド資料センター」について振り返りつつ、日本での「連帯」支援活動に触れる予定である。 |
講演 伊東孝之氏(いとう たかゆき) 早稲田大学教授 「第三の民主化の波の中のポーランド『連帯』運動」 専門は、国際関係論、比較政治学、ポーランドを中心とした東欧地域研究。1968年、ベルリン自由大学留学(西独政府給費留学生)。その後、北海道大学スラブ研究センター教授、同センター長、早稲田大学政治経済学部教授を経て、現在早稲田大学政治経済学術院教授。著書に、『ポーランド・ウクライナ・バルト史 (世界各国史)』(山川出版社、1998、共編著)、『社会主義の20世紀(3) 連帯10年の軌跡・ポーランド/おしつぶされた改革・チェコスロヴァキア』(日本放送出版協会、1990、共編著)、『ポーランド現代史 (世界各国史)』(山川出版社、1988)、など。 講演では、中東欧・旧ソ連の体制転換と民主化という歴史の大きな流れの中で「連帯」をとらえ直し、その意義と役割を再評価する。 |
講演 梅田芳穂氏(うめだ よしほ) 元「連帯」マゾフシェ地区国際局次長 「『連帯』結成30周年 『連帯』運動は世界にどのような影響を与えたか」 1963年、父の遺言により単身ポーランドに渡航。1968年、ワルシャワ大学ポーランド文学部入学。1980年、以前より友誼関係にあったワルシャワの反体制知識人グループの要請にて「連帯」の組織作りに関与。1981年、「連帯」マゾフシェ地区(ワルシャワを中心とした組合員数約150万の組織)国際局次長。第一回「連帯」大会綱領委員会分会委員、同大会組織委員。1981年12月、戒厳令布告にて同国軍事政権より国外追放処分。1987年、戒厳令布告後始めてポーランド国査証受領。2001年、文化功労章。2004年、「金のペン賞」授賞。2006年、ポーランド十字勲章。 講演では、自らの「連帯」での活動を振り返るとともに、「連帯」運動が中国、アフガニスタン、インド、米国、欧州に与えた影響、1989年の社会主義体制崩壊によって自由主義社会が得たもの、などについて考える。 |
講演 山崎博康氏(やまざき ひろやす) 共同通信論説委員、法政大学、東京情報大学非常勤講師 「『連帯』 未完の革命」 ジャーナリスト。東京外国語大学卒業。1972年、共同通信入社。外信部で主に旧ソ連・東欧地域を担当。1981〜86年および1989〜93年、ワルシャワ支局長。1995〜98年、モスクワ支局長。その後、論説委員、編集委員、論説副委員長を経て、現在共同通信客員論説委員。法政大学、東京情報大学各非常勤講師。「週刊金曜日」、「Kyodo Weekly」に定期コラム寄稿。共著に『東欧革命―権力の内側で何が起きたか』(岩波新書、1992)、共訳に『東欧革命1989 ソ連帝国の崩壊』(白水社、2009)など。 画期的なグダニスク政労合意のもたらした「連帯」結成から30年。体制の壁に穿たれた複数主義実験の風穴が社会変革の突破口となり、やがて体制そのものを突き崩していった。ポーランド社会が東欧革命を経て自由と独立を手にした今、労組としての「連帯」は歴史上の役割を果たし終えたのかもしれない。ただ、その運動体に貫かれた理念まで過去に葬り去っていいのだろうか。戒厳令下で思い出されるのは、地政学的な制約に慎重な配慮を加えつつ、独自の道を最大限追求していく果敢な姿勢だ。現実主義に立脚した限界への挑戦とも言える。だが、それを支えた社会の求心力は国際環境の変化とともに、空中分解してしまったかのように見える。現在の課題を見据えると、30年前の合意の精神に立ち返り、そこから学び取る意義は少なくないはずだ。未完の領域について考えてみたい。 |
モデレーター 田口雅弘(たぐち まさひろ) 岡山大学教授 1978年に、ポーランド政府給費留学生として渡ポ。ギエレク時代末期、「連帯」運動の時代、戒厳令時代にワルシャワで学生生活を送る。1984年、ワルシャワ中央計画統計大学(現在のワルシャワ経済大学)修士卒業。その後、京都大学大学院、岡山大学教養部助教授などを経て、2007年より岡山大学大学院社会文化科学研究科教授。著書に『ポーランド体制転換論 システム崩壊と生成の政治経済学』(御茶の水書房、2005)、『拡大するEUとバルト経済圏の胎動』(昭和堂、2009、共著)、『地域統合 ヨーロッパの経験と東アジア』(大学教育出版、2010、共著)など。 パネル・ディスカッションでは、「連帯」、戒厳令、体制転換の時代を、これらの歴史を自ら経験したパネラーとともに振り返る。また、「連帯」が残した遺産(正の遺産・負の遺産)についてパネラーに熱い議論を交わしてもらい、最後に「連帯」の30年に対するパネラーの暫定的な評価を整理する。 |
<事務局> 〒700-8530 岡山市北区津島中3-1-1 岡山大学大学院社会文化科学研究科 田口雅弘研究室内 フォーラム・ポーランド
TEL 086-251-7568 FAX
086-251-7571 E-mail:taguchi@cc.okayama-u.ac.jp