フォーラム・ポーランド Forum “POLSKA”
2006年度会議 「ポルスコシチ――ポーランド的なるものをめぐって」
「ナロドヴォシチ、ポルスコシチ、レヒツコシチ」
関口時正(ポーランド文化研究・東京外国語大学教授)
藝術の民族性あるいポーランド的性格とはどういうものか? この問題について、文学以外、とくに音楽と美術の分野で、19世紀来ポーランド人が考え、議論してきたことをふりかえる。レヒツコシチという言葉もあり、20世紀にシマノフスキやミウォシュが使っているが、これは何を意味するのか? これについても若干触れて問題の拡がりと複雑さを確認したい。
【プロフィール】
東京外国語大学総合文化講座ポーランド文化論教授。
1974〜76年、ポーランド政府給費留学生としてヤギェロン大学文学部に留学。国際ポーランド語ポーランド文化教育者連盟BRISTOL創設者の一人。訳書にイヴァシュキェーヴィチ著『尼僧ヨアンナ』、スモレンスカ=ジェリンスカ著『ショパンの生涯』、ミウォシュ著『ポーランド文学史』(分担訳)などがある。