フォーラム・ポーランド Forum “POLSKA”

2006年度会議 「ポルスコシチ――ポーランド的なるものをめぐって」


 

「近世ポーランドのシュラフタ文化とポルスコシチ」

 

白木太一(ポーランド歴史研究・東京大学ほか非常勤講師)

 

近世(16世紀)のポーランドの文化は、唯一の公民(市民)であったシュラフタ身分によって形作られてきたともいえる。シュラフタ身分の社会的・制度的特徴、その法的一体性と社会経済的多様性の対照、そして独自の官職社会とその社会への影響などを紹介しながら、近世シュラフタ文化におけるポーランド的なるものを探る。

 

 

報告資料

 

【プロフィール】

1959年東京生まれ。早稲田大学第一文学部史学科西洋史専修卒業。同大学大学院博士課程単位取得。文学博士(早大)。1986−89年、ワルシャワ大学歴史研究所に留学。

専門は18世紀を中心とする近世ポーランド史で、留学時からポーランド=リトアニア連合国家の国制の変遷について関心をもちつづけてきました。著書には、『近世ポーランド「共和国」の再建−四年議会と5月3日憲法への道−』彩流社2005年があります。最近は近世「共和国」の軍隊と社会、公共性、貴族の地主理念などにも関心をもっています。

現在、東京外国語大学でポーランド中・近世史を、東洋大学などでヨーロッパ史・歴史学を、東京大学教養学部と大学書林語学アカデミーでポーランド語を、早稲田実業高校では世界史を教えています。趣味はクラシック音楽ですが、放送大学多摩学習センターで担当しているポーランド音楽文化の面接授業では、独断的近・現代ポーランド音楽史を多数のCDを交えてお話ししています。

毎年8月に信州、南小谷で開催されるポーランド史研究集会の幹事も勤めています。関心のある方はぜひ一度、ご参加ください。

 

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